9月17日は世界残業デー!?世界の労働時間は●時間

twitterで話題に

9月17日は世界残業デー!?世界の労働時間は●時間

photo by lucyellen06

本日突如としてトレンド入りした「世界残業デー」。見つけた途端、手が止まった。「え、世界中で残業を推奨する日なんてものがあったのか」と。

しかし調べてみると、どうやらそんな日はないらしい。公的に決められた日ではないことがわかった。ではなぜ、トレンド入りするまでに「世界残業デー」が盛り上がったのだろう。

犯人は日めくりカレンダー

犯人は日めくりカレンダー
事の発端はtwitter上で「にえあ」さんがつぶやいたこの一言のようだ。写真はあずまきよひこ著の『よつばと』という漫画のひめくりカレンダー。365日それぞれにイラストやコメント、その日の記念日が記載されているとのこと。そう、これが元ネタである。

※ちなみに『よつばと』とは:ちょっと変わった5歳の女の子「よつば」が、日常の中で体験する様々な「初めて」や「感動」を描く。2006年、第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。作品全体のキャッチコピーは、「いつでも今日が、いちばん楽しい日。」(単行本第1巻のキャッチコピー)【Wikipediaより抜粋】

意味としては、どうやら9/17ということで「9時〜17時」の8時間労働→「世界残業デー」になったのではないかと言われている。

正しい解釈についてはどこにも明確にされてはいない。しかし、やはり世間は水曜日。本日がノー残業デー。

確かにこのデスマッチは個人的にも、社会的にもどちらが勝つのか気になるところである。

長時間労働は乏しさを生む

謎が解けたところで、1つ疑問が湧いた。それは「“世界”残業デー」についてだ。日本人は世界からよく「働き過ぎだ」と言われていることは有名な話。しかし実際のところ世界的には何時間労働が平均なのだ?

ということで調べてみると、意外にも同じ「8時間労働」であるようだ。ことの発端は1886年のアメリカ労働総同盟がストライキ時に謳ったこの言葉。

「第1の8時間は仕事の為に、第2の8時間は休息のために、そして残りの8時間は俺たちの好きなことのために」が根底にあるとのこと。

それまでは世界的にも資本主義「一定の賃金で高い生産性をあげるためにはとにかく働くべきだ」との思想が横行していた。

当時のアメリカでも1日12時間から14時間労働が当たり前。しかしこのストライキがきっかけで、最適な労働時間とは何時間なのかが様々な実験で検証されていった。

日本でも労働時間の許容範囲を「1日の血清たんぱく質濃度」の違いから考察する実験等が行われ結果として8時間労働が適切であるとされた。長時間労働よりも、短時間労働のほうが「節制と健康と知力と能率が向上すること」が証明されたのだ。

そして1919年のILO(国際労働機関)第1号条約にて正式に採択されたのである。日本ではこの28年後、1947年に労働基準法が制定され、8時間労働になった。

皮肉とセンスは紙一重

皮肉とセンスは紙一重
しかしそれでも「日本人は働き過ぎ」だと言われているのはなぜだ?それは上記グラフの残業時間に注目。男性欄で比較すると、アメリカやフランスの3倍近い残業をしていることがわかる。

基本労働時間が8時間なだけで、日本人の長時間労働の主たる原因は残業だったわけだ。…矛盾を感じざる得ない。過去に労働しすぎると効率が落ちると証明されているのに、今のこの現状。

改めて「世界残業デー」についての書き込みを見れば「世界残業デーなんてのがあるんや。日本人よりも働かない外国向けの言葉やね」との声もあったりして。…社会へ向けた皮肉なら何ともシュールだ。

あなたにとっての今日はどっちだ?